話題のEDWIN倒産(?)ニュースについて、小売側から伝えたい事

   2014/01/19

こんにちは。カジュアル衣料販売店で働いてますうごいずむ(@ugoism43)です。

先週、こんなニュースが飛び込んできました。

国内ジーンズ最大手、(株)エドウインが事業再生ADR申請 (東京商工リサーチ) – Y!ニュース BUSINESS

このニュースであちこちから「エドウィン倒産!」「もう買えないのか!」「さよならEDWIN」なんて声が聞こえてきました。

しかし実際にはニュース後半にある通り
「厳しい状況だから第三者に介入してもらってしっかりチェックして、信用を勝ち得たうえで融資してもらいます!今まで以上に頑張ります!」というだけの事です。

EDWIN好きの方は安心してください。
会社はきちんと機能してますし販売体制も補充体制も今までと何も変わりません。お店に行けばEDWINジーンズは変わらずあなたをお待ちしてますよ。

そして今回のニュースで驚いたのはTwitterやネットの反応がものすごかったこと。誰もが知っている企業とはいえ、意外に興味持たれてるんだなーと感じました。

で、せっかくの機会なので今回売り手側からわかる範囲&話せる範囲でジーンズ業界の事、EDWINさんの事をお話したいと思います。

ジーンズ業界の今

さてまずは国内ジーンズ業界の状況ですが、はっきりいって厳しいです。
誰もがジーンズを履いていたアメカジ全盛期は過去のお話。今はヨーロッパ系がメインストリームとなっています。いわゆるきれいめスタイルですね。このスタイルではスラックスなど、ジーンズ以外の綿パンやウールパンツなどが重宝されています。

また、カジュアルスタイルの中でもトレンドの中心がジーニングからワークやアウトドアスタイルへと移っています。今まで「カジュアルといえばジーンズ」だったのが今やチノパンやワークパンツ、カーゴパンツなどに取って代わられているのです。

そして、国内ジーンズ業界にとってそれより大打撃だったのがファストファッション勢力の台頭です。国内ではユニクロやジーユー、しまむらの大躍進。
また小売各社も粗利確保の為続々とプライベートブランドを打ち出しており、専業メーカーのブランド品の展開は縮小傾向にあります。さらには海外勢の日本進出拡大なども大きな痛手となりました。

その頃にはこんなニュースも。
「ジーンズの「ボブソン」倒産 民事再生ならず破産」:MSN産経ニュース

今まであったジーンズの適正価格は崩れ去り、安く買えて当たり前のものとなりました。さらには綿などの原材料の高騰に加え中国をはじめとした国外人件費も高騰しており、価格で勝負するのは困難。

では、そのまま打つ手無く弱っていくしかないのか。というとそうではありません。

対策は?

今回の話題の中心であるEDWINさんのお話です。

まずは「プレミアム感の創出」による差別化

EDWINは商品に「MADE IN JAPAN」という付加価値を付与しました。EDWINのベーシックラインである403、503の現行シリーズの皮パッチにはしっかりと「MADE IN JAPAN」の文字があります。
以前はベトナム製などが中心でしたが数年前の値上げ&リニューアルと同時に日本製を大きく打ち出したと記憶しています。
自信も接客をしていると、年配の方などはそれに安心して買われる方も多いですね。

次に「商品開発」によるニーズの掘り起こし

EDWINは商品開発にもかなり力を入れており、近年では防風防寒ジーンズの「WILD FIRE(レディースはBODY FIRE)」やニットデニムの「ジャージーズ」など爆発的ヒット商品を生み出しました。
また、一般的にはあまり知られていませんが「EDWIN GOLF」といったゴルフパンツのラインもそれなりに支持を集めているようです。

何とか状況を打開しようと常に模索し、奮闘しているのです。

EDWINとユニクロの価格差について

さて先ほどファストファッションによる影響のお話を書きましたが、EDWINとユニクロでは何故そんな価格差があるのでしょうか。
それには様々な理由があります。

①生産・製造に関する情報管理
安心を追求する為素材や製造工場などを追跡できるように管理されており、これらはジーンズ一本一本の製造番号から確認が可能となっています。

②染色へのこだわり
染めの行程数を増やす事で、色のムラやブレを防いでいます。

③加工技術
EDWIN製品の加工技術は世界でもトップクラス。海外でも「メイドインジャパン」が高く評価されているほど。

④縫製技術
一本のジーンズでも多数の糸を使用して縫製し、それぞれの糸の色を変える事でデザイン性を高めています。また、頑丈であるべき所としなやかであるべき所で糸の太さも変えるのだそうです。

⑤縫製へのこだわり
縫製の途中で糸が切れた場合は必ず一旦ほどき、途中から縫い直す事はしないそうです。理由は縫い合わせの部分ができると見た目的にも強度的にも下がってしまうから。

などです。
そこにユニクロは製造小売でEDWINは専業メーカーであるとかそういった事も加わっての価格差となります。

もちろん消費者側からすればその辺のコストがニーズと見合うものなのかという所で苦戦しているのでしょうが、個人的にはこれらのこだわりを捨ててまで価格を下げる事はしないで欲しいなと思っています。

たとえ同じ素材や工場が同じだったとしても違うものを作り上げる。専業メーカーとしてのそんなプライドは持ち続けて欲しいなと。

個人的なEDWINの印象

EDWINは一族経営というのも影響してか基本的に方針にブレが少なく、目の前の利益に飛びついて周りを振り回す様な事はほとんどありません。
一方で某社は社長が変わる度に方針が変わる事で有名で、低価格ラインを作ったかと思えばあっという間に廃止して今度は一万円以下のラインは出さないと言ってみたり、非常にブレまくりです。
お客様には伝わらないのでしょうがこういった部分は小売側の信頼度も変わってきますよね。

そして、個人的なEDWINの印象として一番大きいのは「人が見える」ことです。
自分が今まで見てきた限りEDWINは新店の度に必ず担当者が顔を出します。それ以降様子を見に来る事も度々あり、売上のデータと傾向をお話してくれたり、スタッフに商品に関してのヒアリングをしたり商品の説明をしたり。会社同士でのやり取り以外に実際の現場での情報収集やコミュニケーションにも気を配っているのです。

もちろんこれらは担当者や店舗の規模などにもよると思いますが、今まで自分が関わってきた店舗ではほぼそうでした。
やはり顔が見えて熱意が伝わると、現場的には頑張って売ろうかなという気にもなりますし愛着も湧いてくるものです。

まとめ

書いている間に何だかまとまりのない記事になってしまいましたが何が言いたいかと言うと

EDWIN頑張れ!超頑張れ!そして皆もメイドインジャパンのEDWINを応援して!

って事です。

そして、そのものづくりが一般大衆に再度認められるといいな。と。
応援してますよ。EDWINさん。


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